比較
ドイツ語単語の覚え方: 記憶術(語呂合わせ)が効く場面と作り方
良い記憶術は作るのに二分かかるので、しつこい一割の単語のための道具です。似た音、語の分解、性のイメージを、それぞれドイツ語の例つきで紹介します。
最終更新

ドイツ語には記憶のコツを指す語があります。die Eselsbrücke、ロバの橋です。ロバは水の中を歩くのを嫌がるので、人は向こう岸へ渡すために小さな橋をかけてやりました。記憶術とはまさにそれです。記憶が自力では行こうとしない場所へ通じる、短い人工の道です。
記憶術は効きます。キーワード法の研究は1970年代にさかのぼり、想起への効果は大きいものです。一方で作るのに時間がかかるので、すべての単語に使うのは誤りです。このガイドでは、どのドイツ語の単語が記憶術に値するか、ドイツ語にいちばんよく効く四つの種類、そして二分以内にひとつ作る方法を示します。
橋が必要なのはどの単語か
英語話者にとって、ドイツ語の語彙は三つのグループに分かれます。
親戚。 Wasser、Haus、Finger、trinken、kalt、Buch、Garten。英語とドイツ語は姉妹言語で、日常語の何千もが見ればそれとわかります。これらにコツは要りません。家族の似かよいに気づいたら、先へ進んでください。
見通しのきく組み立て。 Handschuh(手の靴: 手袋)、Kühlschrank(冷やす戸棚: 冷蔵庫)、Staubsauger(ほこりを吸うもの: 掃除機)、Krankenhaus(病人の家: 病院)。部品が見えれば、語は自分で自分を説明します。
見通しのきかない語。 die Voraussetzung、allerdings、der Zufall、die Gebühr、ermitteln。英語は何の助けにもならず、部品もはっきりしません。こうした語のどれかが復習でも外れ続けるなら、それが候補です。
ですから規則はこうです。初めて出会ったときには記憶術を使わない。 その語はふつうに、例文と一緒に覚えます。三回か四回外したら、橋をかけます。実際には十語に一語ほどです。
種類1: 語を分解する
これはドイツ語にとって最良の記憶術です。コツではないからです。その語が実際にそう作られたのです。
| 語 | 部品 | 直訳 | 意味 |
|---|---|---|---|
die Voraussetzung | voraus + setzen | 前もって置かれるもの | 前提条件 |
der Zufall | zu + fallen | 自分のところに落ちてくるもの | 偶然 |
die Entscheidung | ent- + scheiden | 切り分けること | 決定 |
unterbrechen | unter + brechen | 間で折る | 中断する |
die Ausnahme | aus + nehmen | 取り出されるもの | 例外 |
der Vorschlag | vor + schlagen | 前に出されるもの | 提案 |
die Erfahrung | er- + fahren | 旅をして得るもの | 経験 |
B1以上の「抽象的な」語彙の半分はこのように作られています。部品を探す学習者は、ドイツ語の子どもが使うのと同じ論理を使っていて、ひとつ解けるたびに次の語が楽になります。前つづりについてはドイツ語の動詞の前つづりが意味するもので説明しています。
種類2: キーワード法
目に見える部品のない語のための方法です。手順は二つです。
1. ドイツ語の語に音が似ている英語の語か言い回しを見つけます。 語の出だしに似ているものでもかまいません。 2. その音と意味を結びつける、鮮やかな絵をひとつ作ります。
例です(以下は英語話者向けに作られた例で、キーワードは英語のままです)。
die Gebühr(料金)。英語の 「a beer」(ビール一杯)に少し似た音です。ドアマンが手を差し出しているところを思い描きます。入場料はビール一杯です。der Vogel(鳥)。英語の 「focal」(焦点の)に似た音です。巨大なレンズのちょうど焦点に鳥がとまっています。schmecken(味がする)。「Smack」(舌鼓を打つ)。おいしいので唇を鳴らします。die Brille(めがね)。「Brilliant」(輝くような)。めがねをかけると、すべてが輝いてくっきり見えます。sparen(お金をためる)。「Spare」(余っている)。ためたから、お金が余っています。
絵は具体的で、少しばかげていて、動きがあるものにしてください。「レンズのそばの鳥」は明日には忘れています。写真を撮ろうとしているあなたの前でガラスをつついている鳥は、忘れません。
注意が二つあります。キーワードがくれるのは入口であって、発音ではありません。「focal」 がどう聞こえようと、Vogel はfの音で始まり、長いoを持ちます。本当の音は必ず音声で覚えてください。そして絵には音だけでなく意味が入っていなければなりません。「料金」にたどり着かない気のきいた似た音は、役に立ちません。
種類3: 性のための絵
性は記憶術が元を取る場所です。ほとんどの名詞にとって der、die、das は恣意的で、外した推測はどの文にもついて回るからです。
まず、すでにある規則を使ってください。 語尾が名詞の大きな部分の性を決めます。-ung、-heit、-keit、-schaft、-ion は女性、-chen と -lein は中性、何かをする人を表す -er と -ling は男性です。これに絵は要りません。一覧は der, die, das にあります。
それ以外には、決まった要素を絵に加えます。 三つのものを一度選び、決して変えないでください。よくある組み合わせはこうです。
der: 燃えているものdie: 水の中にあるものdas: 氷でできたもの
der Tisch: 燃えているテーブル。die Gabel: プールの底に沈んでいるフォーク。das Messer: 氷を削って作ったナイフ。代わりに三つの場所(台所、庭、ガレージ)や三人の人物を使う人もいます。大事なのは、その符号がいつも同じであること、そして名詞を覚えるその瞬間に絵の中に入れることです。
これは名詞ひとつごとに余分な手間がかかるので、性を二回間違えた名詞のために取っておいてください。
種類4: 詩とリズム
小さく閉じたリストは、唱え文句として覚えるのがいちばんです。ドイツの学校ではそうしています。
- 3格をとる前置詞:
aus, bei, mit, nach, seit, von, zu。リズムのある一行として言ってください。ワルツの節に乗せて歌う学習者もいます。 - 4格をとる前置詞:
durch, für, gegen, ohne, um。 - 強変化動詞の形:
singen, sang, gesungen-trinken, trank, getrunken-finden, fand, gefunden。型そのものが記憶術です。ドイツ語の不規則動詞の覚え方をご覧ください。 - つづり:
Wer nämlich mit h schreibt, ist dämlich.(nämlichをhつきで書く人はまぬけだ。)
記憶の宮殿はどうか
記憶の宮殿は、よく知っている道筋に沿って項目を置いていきます。順序のあるリストには見事に効きます。スピーチや、一組のトランプです。語彙は順序のあるリストではありません。会話では die Gabel が四分の一秒で必要なのであって、頭の中で台所の三番目の引き出しまで歩いたあとではありません。
ドイツ語で効く使い方はひとつだけ、上で述べた性の版です。三つの場所を三つの性の符号にします。何千もの語のための一般的な方法としては、宮殿は得られるものより費用のほうが大きくなります。
記憶術は復習の代わりにならない
これは熱心な人たちが言い落とす部分です。記憶術は語を記憶に入れやすくします。そこにとどめてはくれません。復習がなければ、橋そのものが数週間で薄れ、ビールについて何かあったということだけが残ります。
この二つの道具は別々の仕事をしていて、組み合わせて使うものです。
- 記憶術は最初の数回の復習を乗り越えさせてくれます。しつこい語は、そこで放っておけば外れ続けます。
- スケジュールは、その語がもう橋を必要としなくなるまで、広がっていく間隔で連れ戻します。
五回か六回の復習に成功すると、うれしいことが起こります。die Gebühr を見て、じかに「料金」と思うのです。ドアマンもビールも消えていて、それでよいのです。六か月たってもまだ必要な記憶術は、仕事を果たしていません。
二分でひとつ作る
1. まず部品を探します。 複合語ですか、それとも前つづりのついた動詞ですか。そうなら、部品が記憶術です。 2. そうでなければ、語を声に出して言い、音の似た英語の語がないか耳をすまします。最初に浮かんだものでたいてい十分です。 3. 絵を作ります。 動きをつけ、意味を入れ、名詞なら性の符号も入れます。 4. 一行で書きとめます。 頭の中にしかない記憶術は、次の復習までに消えています。 5. やめます。 二分以内に何も浮かばなければ、その語には記憶術をつけません。もっと良い例文を与えてください。
自分で作った記憶術は、借りてきたものよりよく効きます。絵を組み立てること自体が記憶の行為ですし、あなた個人にとって意味の通る結びつきは、見知らぬ誰かにとって意味の通った結びつきより長くもちます。
どこに置いておくか
カードの上、答えの面に置き、決して表には置きません。まず橋なしで試し、外したときにだけ見るようにしたいからです。
merke.me では、すべての項目(単語、コロケーション、文法項目)に、自分だけの記憶術の欄があります。その一行を一度書けば、カードが戻ってくるたびに答えの面に表示され、語彙にあるその項目のページにも表示されます。外れ続ける語は苦手な語としてまとめて一覧にもなり、今週橋をかけるに値する十語を選ぶのに自然な場所です。診断の残り、つまり双子の語、欠けた冠詞、多くを求めすぎるカードについては同じドイツ語の単語を何度も忘れる理由にあり、デッキは最初の100語と30の文法項目まで無料で試せます。
辞書で調べる
続けて読む
自分で試す
merke.me は間隔反復のスケジュールで学ぶ A1〜C2 の総合ドイツ語コースです。語彙・文法・表現を、ネイティブ音声と例文とともに学べます。
無料で始める